市・市教委、慎重な検討求める声も 尾道市と市教委は21日夜、同市門田町の市総合福祉センターで、市立保育所、市立幼稚園、私立保育園の再編計画の説明会を開いた。保護者代表や施設長たち約100人が出席。質問が相次ぎ、計画の慎重な検討を求める声もあった。 計画では2013年度から16年度までに、現在の17市立保育所・19市立幼稚園・9私立保育園を各8施設に削減。認定こども園を2園から8園に増やす。 再編理由として、定員90人以上の適正規模の確保▽保育所と幼稚園の機能を持つ認定こども園設置の推進▽耐震化の推進―を挙げる。財政難から可能な場合は認定こども園の運営を民間に委託する方針も示した。 計画の説明後、ある保護者代表は「民営化で保育料は上がるのか」と尋ねた。市担当者は「料金設定は業者と協議し、適切でなければ指導もする」と応じた。統合施設の設置場所については「地域住民と話し合いながら決める」と話した。 別の保護者代表は「計画は地域住民や保護者、有識者などいろんな人と議論を重ねて作るべきだ」と訴えた。市福祉保健部の吉広勝昭部長は「今後は各地域で説明会を開く。保護者や地域の方々の意見を聞いて協議を重ね、合意を得る努力をする」と述べた。(渡辺裕明) (2011.12.23)
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