中国新聞


保育所児童が過去最多
福山市まとめ 公私立1万1058人
受け入れ強化へ


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 福山市の公私立保育所の四月一日現在の児童数は一万千五十八人で、過去最多になったことが市のまとめで分かった。前年同期より二百三十一人増えた。市は約十年前から待機児ゼロを掲げており、入所定員や保育士を増やすなど受け入れ態勢を強化して対応する。

 市によると、公立六十七所(分園を含む)と私立五十四所からの報告を集計した。増加幅が最も大きかったのは一歳児で、前年同期より12・4%多い千三百三十八人。二歳児が9・3%増の千三百三十八人と続いた。

 その他の年齢はほぼ横ばい。ゼロ歳児については、過去最多だった前年を六人下回ったものの、市は「近年は共働き志向が高まっており、年度末に向けて大幅に増える傾向がある」とみている。

 市は本年度から一部の保育所で「おおむね二歳から」としていた入所年齢を「おおむね一歳から」に引き下げた。注意が十分に行き届くよう、必要に応じて保育士も臨時採用する方針。

 全保育所の定員に対する入所率は96・7%になる。市児童部は「定員のさらなる拡充も検討し、安心して子どもを預けられる態勢を維持したい」としている。(門脇正樹)

(2009.5.12)

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