中国新聞


市造成地に民間保育所
東広島市方針 老朽2施設の代替


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 東広島市は、建物が老朽化している西条、吉土実の二つの市立保育所を二〇一一年三月末で閉鎖する代わりに、市が土地を買収し造成する西条町土与丸地区で、同年四月から民間に保育所を運営させる方針を決めた。

 民間保育所予定地は私有の農地約六千平方メートルで、周辺には国道375号が走り大規模商業施設もある。定員は二百五十人で、吉土実保育所を利用する百十五人、西条保育所の百十九人をカバーできる規模となる見通しだ。

 市は本年度中に用地の測量、取得を予定しており、関連費用は既に当初予算に計上。〇九年度に造成し、周辺道路も整える。公募で選んだ民間事業者と土地の貸借契約を結び、事業者負担で施設を設計、建設する。

 閉鎖する吉土実保育所は一九六三年、西条保育所は六六年に建設された。築四十年以上経過し、建物の土台や屋根の老朽化も目立ち始めたという。市が民間保育所のために土地を取得、造成するのは、九八年の東広島サムエル保育所(高屋町)に次いで二例目。市福祉部は「保育所の欠員を待つ、いわゆる待機児童(約百二十人)の解消に努めたい」としている。(下久保聖司)

(2008.9.6)


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