中国新聞


子ども虐待通告が増加
東広島市 上半期は58人
低学年・乳幼児7割


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 東広島市で、家庭内で虐待を受ける子どもについて、住民や教育関係者から市への通告が増えている。本年度上半期(4〜9月)は58人で、過去最多だった昨年度同期に近いペース。小学校低学年の児童と就学前の乳幼児が通告の約7割を占める。市は保護者を対象に初めての研修会を来年1月に開く。

 内訳は、殴るなどの身体的虐待が29人▽食事を与えないなどのネグレクト(育児放棄)が25人▽無視や脅迫などの心理的虐待と性的虐待が各2人―だった。昨年度からの継続被害者も18人いた。

 昨年度は、市が周辺5町と合併した2005年以降で最多の112人で、上半期は63人だった。市こども家庭課は、07年度から3年連続で被害人数が100人の大台を超える恐れがあると懸念。理由について同課は「ここ数年、児童虐待への認識が高まっている。以前なら発覚しなかった事例が通告されるようになったのではないか」とみている。

 市や教育関係者は「市要保護児童対策地域協議会」で対策を協議。10月から教育、医療関係者に虐待の早期発見を呼び掛けるパンフレットを3千部配布している。来年1月には市内の保護者向けに子育てやしつけに関する研修会を開き未然防止を図る。(山田祐)

(2009.11.7)

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