広島市、心理学学んだ院生起用 児童虐待が深刻化している実態を踏まえ、広島市は四月から、児童相談所の電話相談を二十四時間体制にした。心理学を学んだ大学院生を相談員として登録。従来は対応しきれていなかった平日の夜間と土、日祝日をカバーした。 電話相談は、平日の勤務時間帯を中心に専門職員が受けている。夜間や休日はこれまで、児童の一時保護などで出勤している当番の職員が応じていた。 しかし市は、子どもの心身を守るには二十四時間体制で即応する必要があると判断。相談員として心理学を学んだ大学院生を登録する制度を設けた。児童相談所が研修をしたうえで相談業務を任せる仕組みで、現在は十三人が登録している。 児童相談所によると、二〇〇七年度に受けた虐待の相談や通告は三百八十五件に上り、一九九八年度に比べて五倍近く増えている。相談所Tel082(263)0694。(滝川裕樹) (2009.4.16)
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