東区 相次ぐ幼児犠牲事件で広島市 専門家の研修会/民生委員と保健師情報交換/チラシ作製 広島市東区の家庭で幼い子どもが犠牲となる事件が相次いだのを受け、市は、児童虐待の早期発見と予防に向けた取り組みを強める。東区の社会福祉協議会と協力。子育てボランティアや民生委員、市の保健師の連携を強め、地域ぐるみで再発防止を進める。 東区役所は2、3月に、虐待問題に詳しい大学教授たち専門家を講師に招き、民生委員と子育てボランティアを対象に研修会を開催する。2月末までに区内9地区である民生委員の定例会にも市の保健師を派遣。乳幼児のいる家庭を訪問している民生委員と情報交換する。いずれの取り組みも2011年度も継続する。 また、市児童相談所や地域子育て支援センターなど虐待相談窓口の電話番号を載せたチラシを作製。東区役所の窓口に2万枚を置き、区内の小中学校や保育園、町内会などに1万枚を配る。ポスターも4500枚作り、地域のコンビニエンスストアや病院に掲示してもらう。 東区では昨年10月、4歳と1歳の姉弟が母親に絞殺される事件が発生。12月にも、2歳児が同居する男の暴行で死亡した。いずれもマンションの自宅が現場だった。 東区役所保健福祉課は「子育ての悩みや不安を気軽に相談できる環境を整え、子どものいる家庭が孤立しないよう地域で見守り、虐待を未然に防ぎたい」としている。(前岡愛) (2011.1.31)
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