中国新聞


児童虐待 通告・相談を
島根県が専用用紙 学校などに配布


 出雲市内の少年が父親を刺殺したとして補導された事件などを受け、島根県が児童虐待に早期に対応する態勢づくりのために作成していた専用用紙「要保護児童(虐待)通告・相談票」が完成した。県は県内の幼稚園、保育所、小中高約860カ所に配った。

 用紙はA4判、表裏。学校側が、虐待内容、種類、子どもと家庭の状況などを記入して、児童相談所か市町村担当課に提出する。正確な情報が素早く伝わるようにする狙いという。

 県警少年課との連名の説明書類を添えて、2学期開始前の8月下旬に発送した。県のホームページ(HP)でも様式を公開している。県青少年家庭課は「学校側も書類に記入をすることで、児童虐待への認識を高めてもらいたい」としている。(河野揚)

(2009.9.16)

【関連記事】
児童虐待保護が急増 広島市内、4ヵ月で27人 (2009.8.20)
後絶たぬ児童虐待死 早期発見・介入、一層の強化を (2009.5.31)
育児放棄や性的虐待増 広島県東部こども家庭センター (2009.5.22)
【社説】子どもの虐待防止 「地域の力」取り戻そう (2009.5.5)
虐待相談 24時間体制に 広島市 (2009.4.16)
児童虐待1580人で過去最多 07年度被害 (2008.8.17)
児童虐待通告が急増 東広島市、70件 (2008.3.14)
広島県東部の児童虐待 高止まり (2006.6.22)
虐待通告、最多319件 福山児童相談所 (2005.5.5)
児童虐待、広島県東部で深刻化 (2004.5.5)



子育てのページTOPへ