広島県が子育てプラン中間状況 広島県は、子育て支援の5カ年計画「みんなで育てるこども夢プラン」(2010〜14年度)の中間状況をまとめた。親子の外出支援や保育所定員の拡大は目標をクリア。男性社員の育児休業の促進も成果を得た。一方で、待機児童の解消や夜間保育の面では遅れが目立つ。 目標値を掲げる54項目について3月末時点の状況を分析。A(達成)▽B(順調に推移)▽C(今後の展開で達成可能)▽D(達成にはかなりの努力が必要)―の4段階で評価した。 託児サービスなどで親子の外出を支援する「子育て応援イクちゃんサービス」の提供店の登録制度はA評価。登録店は5065店と、目標の5千店を上回り、6千店を新たな目標に掲げている。 男性社員の育児休業の促進を宣言した企業数は制度創設の10年から順調に増え、144社になった。県が、育休期間に応じて1人当たり最高30万円の奨励金を出す中、目標の200社に近づいており、B評価とした。 保育所定員もA評価。この2年間で2958人増えて、目標数を66人上回る6万1244人に達した。 一方で、休日保育のある保育所数はD評価。14カ所にとどまり、目標の30カ所の半数にも届かない。 ゼロを目指す保育所の待機児童も335人でD評価。夢プランを作った09年度より222人増えている。 全体では、C評価が22項目で最多。B評価が18項目で続き、A、D評価はそれぞれ7項目だった。県こども家庭課は「C、D評価が過半数を占めている。待機児童の解消など、仕事と子育てを両立できる環境づくりに重点を置き、目標達成に取り組みたい」としている。(衣川圭) (2012.11.6)
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