準備急ピッチ、特色づくり向け合同会議
大竹市小方ケ丘に建設中の小中一貫校、小方小中学校の開設準備が急ピッチで進んでいる。来春開校へ向け、両校の総称を「小方学園」と決めた。教育内容や年間行事などは、小方小、小方中の校長たちが合同企画会議を開き、一貫校のメリットを生かそうと知恵を絞っている。 大願寺造成地の西側に建設中の同校の校舎は、ロの字形に教室などを配する3階建て。市内で初の施設一体型の小中一貫校となり、職員室は共通で、校長も1人になる予定だ。 2週間に1回のペースで開く合同会議で検討しているのは、教育内容▽年間行事▽生徒指導―など多岐にわたる。市内で前例がないだけに試行錯誤が続く。小中の教諭全員が参加する合同研修会も開いたという。 市教委は、授業の充実や、不登校児童・生徒数が減少するなどの小中一貫校のメリットを指摘。「9年間を通じたカリキュラムを組むことで、教育効果を発揮できる」と、小方中の大石泰校長は強調する。 一方で、行事をどのように開くかなど課題も多い。「運動会と体育祭を一緒に行うと、児童生徒だけで600人も集まる。その場所があるのかも検討事項だ」と大石校長。行事ごとに合同で行う長所、短所を確認しながら進めるという。 シンボルマークの選定や、小中共通で歌える学園歌づくりも大詰め。小中のPTAが実際に歩いて調査し要望した、通学路の安全確保策なども求められている。(古市雅之) (2012.8.9)
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