素案通り13校を7校に 5ヵ年計画 市が最終案 通学や施設活用課題 安芸高田市は小中学校を再編する規模適正化推進計画の最終案をまとめた。2011〜15年度の5カ年で、現在市内に13ある小学校を7校に集約する計画。昨年10月に市学校規模適正化委員会が示した素案通りの内容で、市は5月ごろから保護者や住民を対象にした説明会に入る。 最終案によると、吉田町の3小学校を2校にし、それ以外の5町は小学校を1校ずつとする。既に1校の美土里町と向原町を除き、学校統合となる。 市教委によると、同市では現在二つの小学校で複式学級がある。推計では、17年度までに新たに5校が複式学級になる可能性があるという。小規模校では授業や集団のスポーツ・文化活動が難しくなるため、学校再編を進めるとの考えだ。 統合後に存続する学校は今ある校舎などを活用する。空き教室もあるため、市教委は「校舎の増設なしに現行の施設で対応できる」としている。 説明会では、廃校となる地域の児童の通学方法の確保、校舎や体育館などの活用策が焦点となる。市教委は通学時間「40分以内」をめどとし、スクールバスの導入や、市内で運行するデマンド型ワゴンとスクールバスとの組み合わせなどを検討していく。(椎木一郎) 中学校については、6校を2校にする案を学校規模適正化委が打ち出している。小学校の再編状況を見ながら検討を進める方針だ。 (2011.2.9)
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