中国新聞


豊平中敷地内に新設小
3小を統合、小中一貫教育
13年度中 開校へ


 広島県北広島町教委は、豊平地域の全3小学校を廃止し、新設する豊平小(仮称)1校に統合することを正式に決めた。豊平中の敷地内に校舎を建設し、同中と小中一貫教育を進める。2013年度中の開校を目指す。

 豊平地域の豊平南、豊平東、豊平西の3小学校は校舎が耐震基準を満たしていない。加えて豊平東と豊平西が複式学級を採用している。町教委はこうした状況の解消に3校の統合は不可欠、と判断した。

 新設する豊平小の校舎は木造2階建て延べ3300平方メートル。豊平中のプールと柔剣道場を解体した跡地に建設する。事業費は約10億円。来年度着工、13年度中の完成を目指す。

 町教委は、豊平地域の小学校再編について昨年3月から保護者や地元への説明会を開始。併設型小中一貫校として、中学教諭の小学校への乗り入れ授業による「中1ギャップ」の解消や合同行事の開催などを進める方針を説明した。

 町教委はグラウンドや駐車場の確保など、説明会で寄せられた意見を計画に反映。「統廃合への理解は得られた」とし、今後は通学用バスのルートや時間帯の設定、学校跡地の活用策の検討を急ぐ。

 豊平地域の小学校再編は、町教委が昨年3月にまとめた学校適正配置実施計画で打ち出された。町内の小学校は、千代田地域6▽大朝地域2▽豊平地域3▽芸北地域5―の計16校。これを13年度には半分の8校に統廃合する内容となっている。(胡子洋)

(2011.7.30)


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