広島県北広島町教委、方針固める 10月から地元説明 北広島町教委は10日、豊平地域の全3小学校を統合し、豊平中の敷地内に豊平小(仮称)を新設する方針を固めた。複式学級の解消を図ると同時に、小中一貫教育のモデル校としたい考えで、2013年度の開校を目指す。10月から地元説明会を始める予定でいる。 3校は、豊平南(79人)▽豊平西(44人)▽豊平東(29人)。校舎はいずれも1969〜80年に建設された鉄筋3階建てで、国の耐震基準を満たしていない。豊平西と豊平東は児童数減少で複式学級となっている。町教委は3月、3校統合の方向を打ち出していた。 町教委の方針では、豊平中のグラウンドの一部に木造2階建て校舎の豊平小を新設する。小学5、6年の教室は中学校舎に設け、中学校生活へのスムーズな移行につなげる。理科室や音楽室などの特別教室や体育館、プールは小中が合同利用する。 町教委は、10日の町議会学校適正配置調査特別委員会で再編方針を示した。「児童や生徒の活動の幅が広がる上、組織的な指導体制も確立できる」とメリットを説明した。 町教委は、複式学級の解消を主な目的に小学校の再編を進めている。昨年度は大朝地域の大塚小を休校とし、大朝小に統合。町内の小学校数は16となった。(胡子洋)
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