中国新聞


お産24時間態勢に光
福山市の助産師試験3人合格 市民病院「全員の採用期待」


 福山市は2日、来年度の助産師採用の試験に3人が合格したと発表した。全員が採用に応じれば、市民病院が人員不足で見合わせている24時間態勢でのお産受け入れ再開に必要な助産師がそろう。

 採用対象者は、助産師の資格を持つ人か本年度試験で取得見込みの人。市は、すでに資格を持つ場合は、本人の意向次第で来年度を待たずに採用する。3人のうち、何人が有資格者かは明らかにしていない。

 市民病院は10月、医師不足で2007年4月から休診していた産婦人科の産科部門を4年半ぶりに再開した。しかし、助産師は5人で、24時間態勢でのお産の受け入れに最低限必要な8人には達していない。

 市民病院の下江正文事務部長は「合格者が3人いて良かった。全員が採用に応じてくれることを期待する」と話す。態勢の充実に向け、今後もさらに増員を検討する。市民病院は現在、妊婦健診と時間帯を調整できる帝王切開のお産は受け入れている。(武内宏介)

(2011.11.3)


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