助産師不足で9月以降市内 3機関に減 東広島市西条岡町の本永病院が、助産師不足のため9月以降のお産を中止する方向となった。助産師を新たに採用できなければ、市内でお産ができる医療機関は4から3に減る。 本永病院によると、2年前には6人いた助産師が4月までに2人退職し、もう1人が7月中旬から産休に入る。3人では年間約250件あるお産に対応できないと判断した。 現在、同病院を利用している妊婦の出産に影響はない。新たに来院した9月以降の出産予定者には、別の施設を紹介する。お産以外の産婦人科の診療は続ける。 同病院は市や東広島地区医師会などに協力を仰いで採用を急いでいるが、助産師は全国的に不足しており、難航している。 市内では四つの医療機関で年間約1500〜1600件のお産をこなしてきた。残る3施設も飽和状態にあり、ある産婦人科医は「これ以上の受け入れは無理」と明かす。本永病院の斎藤淳三院長は「何としてもお産は続けたいが、安全、安心なお産のためには助産師があと2人は必要。パートも含めて確保を急ぎたい」と話している。(小笠喜徳) (2011.5.18)
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