日赤看護大「ニーズ強い」 全国的に助産師不足が続く中、廿日市市の日本赤十字広島看護大は来年四月、助産師教育課程を開設する。文部科学省に助産師学校としての指定を申請中で、一月末にも指定を受ける見通し。 助産師課程は、看護学部看護学科(定員百十五人)に設ける。三年生に進級する際、希望者に選抜試験を実施する。定員は五人程度。また、助産師国家試験の受験資格取得を希望する看護系大学の既卒者を対象に四年次への編入制度も設ける。定員は五人。 お産の現場を担う助産師数は不足している。最近では日本産婦人科医会が二〇〇五年に全国調査をしており、回答した県内の施設で助産師充足率が70%未満だったのは、分娩を取り扱う二十九病院のうち九カ所、分娩ありの三十四診療所で二十九カ所に上った。 同様の課程は既に広島大などにあるが、看護大総務課は「県内や近隣地域は助産師の充足率が低く、学生が実習する病院などからもニーズが強い」と新設の理由を説明している。(山本秀人) (2008.10.30)
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