益田赤十字病院の分娩制限
島根県吉賀町民の年間出産件数は約30件。大半が益田赤十字病院での出産だった。分娩制限を受けて町と益田赤十字病院が、同センターに受け入れを要請していた。 3人いた常勤医師が2人に減った影響で、益田赤十字病院は5月末、昨年度391件あった年間分娩件数を約250件に減らす分娩制限計画を策定した。吉賀町の妊婦の出産については、8月以降は山口赤十字病院(山口市)を想定していた。 しかし、中国自動車道を経由しても山口市までは約70キロ離れ、冬季の積雪も懸念される。このため、町民からは、約50キロと比較的近い岩国市での出産を選択肢に加えるよう、町に要望する声が強まっていた。 岩国医療センターの産婦人科の常勤医師は3人。年間の分娩件数は約250件。同センターの南本英孝事務部長は「吉賀町民の受け入れは以前にも年間数件あり、協力できる」としている。 (2011.6.14)
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