分娩制限を解除 4月から 医師2人体制復活 医師不足のため昨年七月から分娩(ぶんべん)制限してきた大田市立病院産婦人科で四月から常勤医師二人体制が復活し、分娩制限も解除されることが決まった。市が二十日、市議会全員協議会で報告した。 赴任するのは島根大医学部付属病院に所属する三十代の男性医師。四月からは月二十件程度としてきた分娩制限をやめ、里帰り出産を再開する。外来の待ち時間も短くする。 同病院は人口約四万人の大田市で唯一、お産ができる医療機関。昨年七月からは医長一人が年間二百五十件のペースで分娩扱いし、過重な負担から産科休止の危機にあった。 市立病院医療対策課の岡本彰弘課長は「窮状を島根大に理解してもらえた。分娩業務手当などを新設した昨夏の医師待遇改善の効果もあったと思う」と話している。(馬場洋太) (2009.2.21)
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