安佐南区3児童水死から1週間
広島市安佐南区の新安川で祇園小6年の男児3人が水死した事故から、20日で1週間がたった。事故を受け、地域住民たちは児童の登下校の見守りを開始。水難事故の危険箇所を点検するなど、再発防止や心のケアに努める活動が広がっている。 ▽再発防止へ活動広がる 「気を付けて帰るんよ」。20日午後4時ごろ、住民が祇園小から下校する児童を見守っていた。16日から朝夕、学校前や通学路に立って声を掛けている。元気がない児童を見掛ければ学校に報告。交通事故の多い場所を通る児童や、広場で遊ぶ児童がいれば、安全面に気を配る。 学校やPTA関係者、民生委員、保護司たちでつくる祇園地区青少年健全育成連絡協議会は、事故翌日の13日夜、急きょ会合を開催。安全対策を協議したところ、学区内の危険箇所を一斉点検する提案が出て、14、15の両日に実施した。 事故は、学区外の川で起きた。協議会の増谷義昭理事(63)は「子どもがどこで遊んでいるのかが把握しきれていなかったのが悔しい」と唇をかむ。「近隣学区とも連携し、幅広く危険な場所を把握したい」と話す。 祇園小も、大人の目が届かない路地やため池、信号のない場所などを記した危険箇所のマップ作りを始めた。保護者にアンケートを配り、早急にまとめる。これまでのマップは、教師が指導用で作製していたが、今後は保護者や児童と共有することを検討する。(前岡愛) (2011.5.21)
|