基金創設 小6まで 大竹市は4月から、子どもの通院医療費の助成制度について、対象を就学前から小学6年まで拡大する。米海兵隊岩国基地(岩国市)への空母艦載機部隊移転計画に伴う再編交付金による基金を創設し、拡大分の助成額をカバーする。 子どもの医療費助成は県と市の共同事業で、月4回までの通院では、500円を超える医療費の支払い実費を助成。5回目以降は全額を助成する。従来は未就学児に限定していた対象を小学6年生まで引き上げる。 市によると、助成対象となる児童数は約1400人に上る。うち1300〜1200人の制度利用を見込み、年間約2300万円の助成額が新たに発生すると試算している。 このため、市は、再編交付金約1億700万円を主な財源に、一般会計からも繰り入れ、計1億1200万円の基金を創設する計画でいる。未就学児の助成事業については、これまで通り一般会計で実施する方針でいる。 市保健介護課は「基金の創設によって、当面5年程度は助成事業を実施できるようになる」とし、その後の助成継続に向けた財源確保に努める考えでいる。 市は15日の市議会臨時会で基金の設置など関連議案を提案。4月からの助成拡充を目指している。 市によると、小学6年までを対象とする通院医療費の助成は、県内では三原市、安芸太田町など3市1町で実施している。(川崎崇史) (2010.2.11)
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