山口県和木町 米軍再編交付金を活用 山口県和木町は今月から、小学生までの医療費の全額助成を中学3年生まで拡大した。米軍再編交付金を財源とする「健やか安心基金」を活用する。所得制限はなく、約220人増の約千人が対象になるという。 町は昨年10月から、小学6年生までの医療費を全額助成。今年3月末までの半年間で2500件、530万円分の利用があった。「再編交付金を広く町民に還元する」として対象を拡大。必要な経費1500万円は、既に基金から一般会計に繰り入れている。 本年度の交付金は約2億600万円。うち約3千万円を「健やか安心基金」に積み立て、がん検診や妊産婦健診、インフルエンザ予防接種への助成のほか、福祉医療費助成制度の本人負担分を賄っている。 町は「再編交付金の財源がある限り、子どもの医療費の無料化を続けたい」としている。(川村奈菜) (2009.10.2)
【関連記事】 |