15年度保護者ら基本合意
広島市教委は、2015年度に、小河内小(安佐北区安佐町)を約12キロ南東の飯室小(同)に統合する計画を進めている。保護者や地元住民でつくる統廃合問題検討委員会との間で基本合意。今後、統合後の教育環境の充実を図り、跡地の活用策を協議していく。 小河内小には現在、2〜6年生計7人が通学。複式学級を含め3クラスある。今後の2年間で新入学予定者が1人しかおらず、15年度には児童数は4人まで減る見通し。 市教委が10年1月にまとめた学校適正配置計画の素案で示した統合対象の市立5小学校の一つだった。統合先となる飯室小の児童数は103人。 市教委はことし2月に地元に「14年度の飯室小への統合」を提示し、協議してきた。地元住民側は「児童数が減り続ける中でやむを得ない」とし、6月下旬に「15年度の統合」で合意した。 適正配置計画素案で示された5校のうち統合第1号となる見込み。同市内の小学校統合は安佐北区の日浦西小が日浦小に統合された08年以来。 市教委は今後、統合前の両校児童交流イベントを企画し、円滑な統合を目指す。教諭の増員など統合後の飯室小の教育環境充実を進める。通学時間帯のバスダイヤ改正を事業者と協議する。施設課は「跡地は地域活性化につながる活用策を考えたい」としている。 検討委の安福孝昭代表(75)は「地域のシンボルを失うのは残念だが、児童の将来を考えれば統廃合もやむを得ない」と話している。(中川雅晴) (2013.9.26)
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