上半期の広島市児童相談所 広島市児童相談所(東区)が本年度の上半期(4〜9月)に受け付けた児童虐待の相談・通報件数は561件(速報値)で、児童虐待防止法が施行された2000年度以降で最多だった昨年度の同期に比べて22・5%増となった。市が15日、東区で開いた市要保護児童対策地域協議会で報告した。 昨年度1年間の相談・通報件数は740件で、上半期は458件だった。本年度上半期はこれを103件上回った。 市児童相談所は「子どもの虐待事件が全国で相次ぎ、関心が高まったため」と分析する。10月1日には府中町の小学5年女児が母親の暴行で死亡したとされる事件が発生。最多だった昨年度1年間の相談・通報件数を上回る可能性がある。 この日の会合には市や市教委、県警などの関係者28人が出席。子育てに悩む母親を支援する新たな取り組みの検討や、学校と県警との連携強化を確認した。(山本乃輔) (2012.11.16)
|