浜田市教委の原井幼稚園(高田町)を石見幼稚園(黒川町)に統合する方針を受け、原井幼稚園の保護者が5日、市役所を訪れ、幼稚園の存続を求める署名を宇津徹男市長らに手渡した。市側は、統合先の幼稚園新設も視野に、統合を当面見送る方針を示した。 宅間康晴PTA会長たち4人は、5895人分の署名を提出。ことし3月の2820人分と合わせて提出した署名は計8715人分となった。宅間会長は「原井幼稚園に通わせたい保護者は多い証し」と、存続を訴えた。 宇津市長は「8月の国の子育て関連法成立で、今までとは違った国の指針が示される可能性が出てきた」と説明。山田洋夫教育長も「当面は現状を維持しながら各園の持つ伝統や特色を生かした教育ができるよう検討していく」と述べた。 同市教委は、園児数の減少などを受け、市立4幼稚園の見直しを2009年度から開始。各園の老朽化度合いなどから昨年9月、原井、石見の両幼稚園の統廃合を決めた。原井幼稚園は14年3月末の閉園方針を示していた。(浜岡学) (2012.11.6)
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