安定的運営を後押し 尾道市は21日、市内にある無認可の3保育施設を来年4月から認可保育所へ移行させると発表した。本年度から始めた保育施設の認可化推進事業の認定第1号。施設を安定的に運営させ、保育環境の充実を図る狙いだ。 3施設は門田保育園(西則末町、平原)と、ゆめはうす、ひまわり保育園(以上高須町)。経営の公共性と透明性を確保するため、認可保育所の運営は社会福祉法人が担うことになっており、同日、3施設の計2事業者に平谷祐宏市長が設立許可書を交付した。 市は認可後、園児の人数に応じて委託料を払う。園内施設を新築、増改築する場合は補助金を出す。 施設側は認可化に伴い、保育従事者全員の保育士資格が必要となる。園児1人当たりの面積基準も拡大される。保育料は所得に応じて市が決めるため、現行より低くなるケースもあるという。 現在、市内の待機児童はゼロだが、15カ所の無認可保育施設が加わって充足させているため、認可化推進事業をスタートさせた。交付式で平谷市長は「『子育てするなら尾道』と言われるよう、ともに力を合わせていきたい」と話した。(渡辺裕明) (2012.9.22)
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