入所待ちの解消期待 広島県は19日、保育士の資格を持つ人を登録して人手不足の保育所に紹介する「保育士人材バンク」を開設した。子育てなどで現場を離れるなどした人材を活用して乳幼児の入所待ちを減らすのが目的で、中国地方5県では初の試み。年間50人が新たに保育職に就き、最大300人の入所待ちを解消できると見込む。 県庁での開所式には県や広島市、県保育連盟連合会の代表たちが出席。県健康福祉局の佐々木昌弘局長が「子どもの育ちのために効果的に活用したい」とあいさつし、事務局を置く県こども家庭課に看板を掲げた。 県内に615ある保育所では、保育士不足などを理由に年間に最大千人の入所待ちが出ている。一方で保育現場で働いていない県内の有資格者は約1万8千人に上る。 バンクには、保育所勤務を希望する有資格者を登録。県内の保育所からは求人情報を寄せてもらい、勤務地や出勤日の条件が合う人を紹介する。 バンクは、保育所勤務を希望する看護師や栄養士の相談にも乗る。保育士人材バンク=電話082(227)3090。(野崎建一郎) (2012.7.20)
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