三原赤十字病院 分娩中止 受け入れ施設確保急ぐ 三原市東町の三原赤十字病院が9月中旬から分娩(ぶんべん)を中止した影響で、同病院に学生の実習を受け入れてもらっていた看護師の養成学校が実習場所の確保に苦慮している。 「年内には、新たな受け入れ施設を決めたいのだが」。同市円一町の三原看護専門学校の関係者は気をもむ。1993年の開校以来、出産後の母親や新生児のケアをする母性実習を地元の同病院に頼ってきた。 最終学年の3年次に40人前後が計90時間の実習を必修で受ける。本年度は終了したものの、来年度以降については「他の出産施設に打診している段階」という。 同病院によると、今年は他にも、県立広島大保健福祉学部(三原市)日本赤十字広島看護大(廿日市市)などの学生を受け入れていた。代替の受け入れ施設について、県立広島大は確保したというが、赤十字広島看護大は未定という。 実習の受け皿となる県内の出産施設は医師不足などが原因で、減少傾向だ。県医療政策課によると、記録の残る2006年度当初は76施設だったが、13年度は59施設。学校関係者の中には「新規の確保は厳しい。いったん確保しても医師不足の状況が続く限り、ずっと担保されているわけではない」との声も上がっている。(鴻池尚) (2013.10.12)
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