国立浜田医療センター 浜田市の国立病院機構浜田医療センターは2日、島根県外などから妊婦を受け入れる「里帰り出産」を4月から約10カ月ぶりに再開すると発表した。隣接する益田市にある益田赤十字病院の分娩(ぶんべん)制限の影響が、産婦人科医師の増員で緩和されると判断した。 益田赤十字病院は昨年8月から、妊婦を他地域の病院に割り振る分娩制限を続けている。そのあおりで、浜田医療センターは昨年5月、里帰り出産を休止。益田地域から17人の出産を受け入れてきた。 センターの石黒真吾院長は「益田からの受け入れが想定より少ない。益田の医師が1人増え、3人体制となる4月以降、里帰り出産に対応できるようになる」と説明した。 同センターの産婦人科医師は3人。年間約500件の出産取り扱いのうち、里帰り出産は約100件と想定する。里帰り出産を希望する妊婦の受け付けを3日に始める。 益田赤十字病院は医師の増員予定を受け、4月以降、徐々に制限を緩和する方針を示している。(浜岡学、石川昌義) (2012.2.3)
|