項目の9割以上が昨年度上回る 広島県教委は28日、公立学校の児童・生徒を対象にした2012年度の体力・運動能力調査の結果(速報値)を発表した。調査項目の9割以上で平均値が11年度を上回るなど、全体的に改善傾向が見られた。 調査はことし4〜7月、小学1年から高校3年まで全児童・生徒約29万人を対象に実施。上体起こしや50メートル走、ボール投げなど文部科学省の全国調査と同じ小学生8種目、中高生9種目を調べた。 種目、学年、男女別に分類した全204項目のうち、188項目(92・2%)が11年度を上回った。全学年で全国平均を下回り、県教委が重点項目としてきた握力は、小学5年と高校3年の男子を除いて11年度以上となった。 男子の2学年と女子の5学年は、11年度の全国平均も上回った。県教委は、鉄棒運動やぞうきん掛けに取り組むなどしてきた成果が出たという。全体では124項目(60・8%)が全国平均以上だった。 一方で、中高生の立ち幅跳びとボール投げは全学年が全国平均を下回った。県教委スポーツ振興課は「全国平均に追いついていない種目もある。改善が見られた学校の工夫を各校に紹介しながら、子どもの体力を向上させたい」としている。(衣川圭) (2012.11.29)
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