中学生 目立つ運動不足 学校での時間確保課題 △=全国平均以上 ▼=全国平均以下
文部科学省が小学5年と中学2年を対象に実施した2009年度の「全国体力テスト」で、広島県教委は17日、県内の公立小中学校の結果を公表した。成績を得点化した「体力合計点」の県平均の都道府県順位は、小学男子14位、小学女子16位、中学男子23位、中学女子27位。中学生では、1日の運動時間が全国平均に比べ大幅に短いことが分かった。 テストは4〜7月、県内すべての公立小中学校の計4万9135人を対象に、握力や50メートル走など8種目を実施。生活や運動習慣についても聞いた。 体力合計点(80点満点)の県平均は、小学男子で55・18点(昨年度比0・63点増)▽小学女子55・80点(0・69点増)▽中学男子41・62点(0・48点増)▽中学女子47・66点(0・15点減)。中学女子だけ低下した。 1日の運動時間を尋ねたところ、体育の授業を除き「2時間以上」とした割合は、小学生は全国平均並みだったが、中学生は大きく下回った。男子は44・0%、女子は26・7%で、全国平均より男子が18・8ポイント、女子は17・2ポイント低かった。 中学生の運動部加入率は男子84・2%、女子60・4%。全国平均をやや下回った。 県教委スポーツ振興課は「中学生の運動時間の確保が課題。学校行事や遊びを取り入れた体力強化プログラムをまとめて、各学校に配りたい」としている。(永山啓一) (2009.12.18)
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