昨年度全国調査 広島市、平均下回る 支援委初会合 年度内に授業計画 広島市教委は2日、「子どもの体力向上支援委員会」(委員長・徳永隆治安田女子大教授)の初会合を開いた。全国平均を下回る市内の児童、生徒の体力を向上するのが狙い。体育の授業や、始業前の運動プログラムを年度内にまとめる。 大学教授や小中学校の校長、教員たち全委員8人が出席。市内の小中学校の男女の体力が、いずれも全国平均を下回った昨年度の全国調査結果を受け、委員は「実技の指導が不足している」と分析。「もっと体力向上の必要性を子どもに意識させるべきだ」「表彰などで運動を続けられる工夫が必要」などの意見も出た。 文部科学省が実施した昨年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」で、市内の小学男女は全8種のうち、4種目で全国平均を下回った。「握力」「長座体前屈」「反復横跳び」「20メートルシャトルラン」である。全9種目の中学で全国平均以上だったのは、男子が「50メートル走」、女子が「長座体前屈」の各1種目だけだった。 徳永委員長は「運動の基礎ができていない子どもが多いと感じる。楽しく体力を高めるプログラムを考えたい」と説明していた。 (赤江裕紀) (2009.9.3)
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