全国体力テスト 山口県内結果 文部科学省が二十一日に発表した本年度の「全国体力テスト」では、山口県内の小学五年生が男女とも点数が全国平均をやや上回る一方、中学二年生の男女は全国平均を下回った。ただ、五年前と比べると、いずれも上昇しており、県教委は「体力アップの取り組みの成果」とみている。 県教委によると、握力や反復横跳び、持久走など八種目の合計点は、小五男子五四・三点、同女子五四・九点。いずれも全国平均より〇・一点高く、二〇〇三年度と比べると、男子が二点、女子は一・四点上回っている。 中二は男子が四〇・三点、女子が四七・八点。全国平均を男子が一・二点、女子が〇・六点下回ったが、〇三年度と比べると、男子は二・六点、女子が四点も上昇している。 県教委は〇四年度から、小学校で長縄や鬼ごっこといった昔遊びを朝の授業前に取り入れ、休み時間には遊具をコースに見立てたトレーニングも導入している。体力と運動神経が発達段階にある小学生を重点に、遊びを通して体力をつけ、運動を習慣づける指導を進めてきた。 今回の結果では、握力などの筋力や体の柔軟性はまだ不十分として、県教委は「足りない部分を補える新たな仕掛けも考えたい」と話している。(石井雄一) (2009.1.22)
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