文科省テスト広島県平均 中学生の運動不足課題 文部科学省が小学5年と中学2年を対象にした2010年度の「全国体力テスト」で、広島県教委は16日、県内の公立小中学校の結果を発表した。成績を得点化した「体力合計点」の県平均は、小・中学の男女とも全国平均を上回った。中学女子は08年度の調査開始以来、初めて全国平均を超えた。(永山啓一) 今回から全校参加から抽出方式へと変更され、県内の約2割に当たる小学校127校の約6200人、中学校61校の約6千人が対象となった。50メートル走や握力など8種目を実施。運動や生活習慣についても聞いた。 体力合計点(80点満点)の県平均は、小学男子55・10点(前年度比0・08点減)▽小学女子55・82点(0・02点増)▽中学男子42・34点(0・72点増)▽中学女子48・85点(1・19点増)―となった。いずれも全国平均を上回った。 種目別では、反復横跳びや上体起こしは小・中学の男女とも成績が向上。一方、小学男女の握力や中学男女の持久走は3年連続で全国平均を下回った。 1日の運動時間について、体育の授業を除き「2時間以上」と答えたのは、中学の男女で全国平均を大きく下回った。中学男子41・8%(全国平均64・2%)、中学女子26・2%(44・5%)。小学生は全国並みだった。 県教委スポーツ振興課は「遊びの中に運動を取り入れて体力アップを図るよう各学校に呼び掛けたい」としている。 (2010.12.17)
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