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佐伯地域の2小学校に統合案
廿日市市教委、議会に説明


   

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 廿日市市教委は25日、市立小中学校の規模適正化案を市議会全員協議会で説明した。児童数減少が進む同市佐伯地域の浅原、玖島小を近隣の津田、友和小にそれぞれ統合し、同地域の小学校を2校とする内容。統合案は市内の小中学校では旧5市町村の合併後初めて。

 ▽時期は未定、地元と協議へ

 市教委によると、9月1日現在、浅原小は児童18人で3、4年と5、6年が複式学級。1年生はいない。32人の玖島小では1、2年と3、4年が複式学級となっている。市内19校のうち、浅原小が最も少なく、玖島小が3番目に少ない。来年度の新入生が6年になる2018年度には、それぞれ16人、19人に減る見通し。

 統合を提案した理由として市教委は、国の新学習指導要領に定められる集団での話し合い学習や、体育の授業に制約が出る点などを挙げる。7、8月には両校で保護者会を開き、意見を聞いた。今後は地域住民を交えた協議の場を設け、あり方を議論する。統合時期は未定としている。

 全協では市議から「統合ありきで議論が進むのでは」「少人数でも子どもの社会性を養う工夫ができないのか」などの指摘や質問が相次いだ。市教委は「統合が望ましいと考えるが、決定ではない。地元の理解を得た上で方向性を決める」などと説明した。

 また、浅原小近くで現在12人が通う浅原保育園の存続に関する質問もあった。市は「保護者の意向を確認し、園のあり方を判断する」とした。(村上和生)

(2012.9.26)


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