集団下校や住民巡回
14日朝、福山市野上町2丁目の市道で通勤中の女性が男に切り付けられた。大阪市で通り魔殺人が発生したばかり。「似たような事件が身近で起きるなんて」。周辺住民に不安が広がった。 事件後、上空では県警ヘリコプターが旋回。捜査員の鑑識活動や聞き込みもあり、普段静かな住宅街はものものしい雰囲気に包まれた。 近くの主婦高橋悦子さん(55)は「犯人が隠れているかもしれない。戸締まりをきちんとしたい」。 午後になっても犯人の行方は分からず、現場の北約350メートルにある霞小は、保護者に迎えを依頼。2年生の長女(7)を迎えに来た主婦(31)は「学校から外で遊ばせないように言われた。子どもも怖がっている。目を離さないようにする」と気を引き締めた。近くの鷹取中や城南中は部活動を中止して集団下校させた。 一方、霞学区の地域安全推進員8人は、犯人が捕まるまで毎日、登下校時にパトロールをすると決めた。江草孝昌代表(78)は「見守りを強め、地域の安全を守りたい」と話した。 市教委は全ての市立小中高の校長宛てに事件概要を電子メールで通知。犯人の特徴も記し、注意を呼び掛けた。 (2012.6.15)
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