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児童の事故増加94件に
福山市立小 昨年度


   

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 福山市立の全78小学校の児童が交通事故に遭った件数は2010年度、94件に上ったことが市教委のまとめで分かった。54件だった09年度の1・7倍に増えた。交通ルールを守っていた児童が巻き込まれる事故が急増している。

 94件の要因のうち、ルールを守りながら児童が車に衝突されるなどする「過失なし」のケースは、2番目に多い26件だった。09年度の10件の2・6倍に増えた。

 要因で最も多かったのは交差点などでの児童の「飛び出し」の58件で、09年度の39件の1・5倍。児童の自転車の「危険運転」は1件減って3件だった。

 また、登下校中の発生は94件のうち18件あり、4件増えた。昨年7月は、集団下校中の松永小2年女児が横断歩道で大型トラックにはねられて死亡した。

 本年度に入っても、今月10日には藤江小児童の列に軽乗用車が突っ込み4人が重軽傷を負った。市教委は13日の校長会で安全指導の徹底を呼び掛ける。学事課の宮本浩嗣課長は「青信号や歩道の通行の際も周りの車に注意するよう指導を強める。ドライバーも安全運転してほしい」と話している。(水川恭輔)

(2011.5.12)

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