中国新聞


ヘルメットで児童守ろう 福山でPTA研修
着用率向上へ取り組み拡大


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傷だらけのヘルメットを手に、着用の必要性を訴える幕山小PTAの越智会長(右端)

 福山市PTA連合会の小学校部会(宮本伸也部会長)は6日、同市霞町のまなびの館ローズコムで、子どもたちに自転車用ヘルメットの着用を促すための研修会を開いた。全78校からPTA役員約50人が参加し、代表2人が実践例を報告した。

 幕山小PTAの越智昌毅会長(39)は、交通事故に遭った同小の3年女児がヘルメットのおかげで死を免れた事例を紹介。傷だらけのヘルメットを見せ、PTAがその後、校内放送などで着用の徹底を呼び掛けていることを説明した。

 御野小PTAの桃田竜司顧問(39)は「保護者の協力で全校児童にヘルメットが行き渡った」などと述べた。

 福山東署によると、市内で4〜9月に発生した小学生の交通事故は95件。このうち自転車事故は65件と全体の約7割を占める。事故に遭った児童でヘルメットをかぶっていたのは幕山小の女児1人だけだったという。

 同部会は今後、中学校や保育所、幼稚園などにも取り組みの輪を広げていく考え。宮本部会長は「子どもたちの命を守るため、着用率アップに努めたい」と話している。(門脇正樹)

(2010.11.7)

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