呉市は本年度末に、大冠保育所(阿賀南)を廃止して延崎保育所(同)に統合した上、民間移譲する方針を決めた。園児数を20人以上とする市の保育所統合・民営化基本計画の一環で、市立保育所は17カ所となる。 大冠保育所の園児数は2010年度以降、19人以下が続き、来年度以降も園児の確保が見込めないという。最も近くにある延崎保育所には本年度、園児56人が通っている。 市内の社会福祉法人などを対象に、統合後の延崎保育所を運営する事業者を募集する。敷地は無償で貸し、施設は無償譲渡する。公募期間は26日〜7月25日。 市の試算では、民間移譲による経費削減額は年間約1500万〜2千万円。廃止後の大冠保育所の施設活用策は、地元自治会と協議して決める考え。 市は、11年4月から12年4月までに計画に基づき3保育所を廃止し、3保育所を民間移譲した。14年度には倉橋町の3保育所を統合し、川尻町の川尻保育所を民営化する予定。(小林可奈) (2012.6.5)
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