11年度17件増、子どもに過失なし 福山市立の全114小中学校の児童生徒が2011年度、151件の交通事故に遭い、前年度比17件増になったことが市教委のまとめで分かった。原因は子どもの「飛び出し」が約半数を占める一方、車が突っ込むなどの「過失なし」も目立つ。全国各地で同様の重大事故が相次ぐ中、市教委はドライバーにも注意を呼び掛けている。 小学生は6件減の88件、中学生は23件増の63件。中学生の自転車事故が19件増の59件に上り、全体を押し上げた。登下校中は10年度(54件)の約1・3倍の68件で、全体の約4割を占めた。 原因は最多の「飛び出し」が10年度と同じ77件。昨年5月10日、市内で軽乗用車が登校中の藤江小児童の列に突っ込み、4人が重軽傷を負った事故など「過失なし」が36件で続き、6件増えた。子どもの自転車の「危険運転」は13件から6件に半減した。 市教委学事課は「横断時などに周りの車に注意するよう指導しているが、子どもに過失のない事故も多い。ドライバーも子どもを守る意識を徹底してほしい」と訴えている。(水川恭輔) (2012.5.11)
|