中国新聞


児童の暴力行為、15件 井原市教委
2010年度、5倍に増加


   

 井原市教委は2010年度に認知した小中学校のいじめや不登校、暴力行為の件数をまとめ、7日の市議会定例会一般質問で報告した。暴力行為は09年度比12件増の31件と、約1・6倍に増えた。いじめは同4件増の29件、不登校は同4人減の65人で、ほぼ横ばいだった。

  暴力行為は小学校15件(09年度3件)、中学校16件(同16件)。小学校が5倍に増えた。形態別では「生徒間暴力」が小学校11件(同3件)、中学校13件(同15件)で最多。「対教師暴力」は小学校2件(同0件)、中学校0件(同1件)。「器物損壊」は小学校2件、中学校3件(ともに同0件)だった。

  市教委は「特定の子どもが何回も行為に及んだケースが見られた」と説明する。本年度について、片山正樹教育長は「(7日現在で)暴力行為は小中学校とも報告を受けていない」と答弁した。

  いじめは小学校21件(同10件)、中学校8件(同15件)。年間30日以上欠席した不登校の小学生は18人(同25人)、中学生47人(同44人)。全体に占める不登校の割合は小学生が0・75%、中学生が3・78%で、ともに岡山県平均(0・52%、3・14%)を上回った。

  片山教育長は「児童生徒の人間関係の構築が重要。学級や家庭で深めていくのに加え、関係機関とも連携していきたい」と話した。(佐藤正明)

(2011.9.8)


【関連記事】
中学生の校内暴力悪化 広島県内1〜5月の逮捕・補導74人 (2011.6.28)
サポート指導員倍増 児童生徒の問題行動対応 (2011.3.2)
中学生の暴力悪化 本年度の福山市内 (2010.10.1)
いじめ3年連続減 山口県内 暴力行為も180件減少 (2010.9.15)
中学の暴力行為4割増 昨年度広島県内公立校調査 (2010.9.15)
暴力行為133件増 昨年度公立校文科省調査 (2009.12.1)
暴力行為急増 468件 昨年度広島市立小中高校 (2009.7.24)
校内暴力1099件 昨年度の広島県内公立校 (2008.8.23)



子育てのページTOPへ