昨年度広島県内公立校調査 高校中退は大幅減 2009年度に広島県内の公立学校が把握した学校内外での暴力行為は前年度比2・0%増の310件だった。小学、高校で減少したが、中学が39・1%増となった。県教委が14日、文部科学省の「問題行動調査」の結果発表に合わせて公表した。 県教委義務教育課生徒指導推進室によると、中学の暴力行為は08年度の133件から185件に増えた。中1が25件から71件に増えたのが際だつ。推進室は「中1の1学期の人間関係づくりの難しさがあらわれた」と分析している。 形態別では、生徒間152件、器物損壊124件、対教師32件などだった。 公立高の中退者はここ10年減少基調で、09年度は前年度比32・3%減の107人。中退率0・65%は、全国(国立私立を含む)の1・7%を下回っている。推進室は中高連携やスクールカウンセラー配置が成果を上げた、とみている。 公立の小中高校と特別支援学校のいじめの認知件数は196件で、前年度比19件増だった。(金山努)
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