昨年度広島市立小中高校 中学生 全体の8割 広島市立小中高校の2008年度の児童、生徒による暴力行為は計468件に上り、07年度比58・6%増だったことが23日、市教委がまとめた速報値で分かった。市教委は、感情のコントロールが難しい子どもの指導を強める。 児童、生徒間の暴力が244件(83件増)で最も多かった。次いで器物損壊111件(65件増)▽対教師暴力94件(23件増)▽そのほかの人への暴力19件(2件増)。 学年別では中学2年の168件が最多で、中学生が全体の約8割を占めた。器物損壊では、教室やトイレのドアを壊したり、窓を割ったりするケースが目立った。 市教委は昨年3月、国の指針に沿って「カーテンを破る」「掃除道具を壊す」を器物損壊事例に追加。同5月に開いた各校担当者の研修で報告の徹底を促しており、生徒指導課は「暴力行為件数の増加は報告を徹底させた影響もある」とみる。 一方で、同じ子どもが暴力行為を繰り返すケースも増えており、同課は「各学校に配置しているスクールカウンセラーを中心に、指導強化を図りたい」としている。 また市教委は23日、昨年度の不登校児童生徒数は1221人(47人増)、いじめ認知件数は227件(46件減)との速報値も公表した。(水川恭輔) (2009.7.24)
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