暴力行為133件増 山口県内 中学生が78%占める 文部科学省が30日に公表した2008年度の児童生徒の問題行動調査で、県内の公立学校の暴力行為の発生件数は877件で、前年度に比べて133件増えた。一方、いじめの認知件数は826件で244件減った。 暴力行為は県内の小中高と中等教育学校の計14万4451人を対象に調査した。発生件数を人数で割った発生率は0・61%で、全国平均を0・17ポイント上回った。 学年別は中学1〜3年生が684人で全体の78・6%。形態別は生徒間暴力が518件で最も多く、器物損壊179件、対教師暴力が164件と続く。 いじめの調査は特別支援学校を加えた計14万5804人が対象。認知件数を人数で割った認知率は0・57%で、全国平均を0・07ポイント下回った。認知件数は小学5年〜中学2年生で552件があり、全体の66・8%を占めた。冷やかし・からかいが549件で最多、仲間はずれ・集団による無視が218件と目立った。 県教委は「暴力行為が多かったことは課題。一部の学校で少数の子どもたちが繰り返している」とみており、「指導を強めるなど未然防止に努めたい」としている。(浜村満大) (2009.12.1)
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