サポート指導員倍増 広島市教委新年度方針 公立小中に16人 広島市教委は新年度から、公立の小中学校に派遣して児童生徒の問題行動に対応する「スクールサポート指導員」を現行の8人から16人に倍増する方針を決めた。一部の学校で問題行動が目立ち、現場の要請も増えているため体制強化する。 指導員は、非行少年の立ち直りを支援した経験を持つ警察官OB。市教委が学校側の要請を受けて原則、2人一組を週3日ずつ派遣する。職員室などに待機し、授業中、体育館の裏でたばこを吸ったり、弁当を食べたりしている生徒たちに声を掛ける。空き教室などで相談にも応じる。 市教委によると、2002年度から毎年、4、5校に派遣。10年度はこれまでに中学校5校で活動した。ただ、派遣を求める学校の増加に対応できない実情もあるという。 市内に現在、計205校ある公立小中学校で09年度に起きた校内暴力件数は前年比25・8%増の575件。10年度はさらに増える見通し。市教委の砂原文男生徒指導課長は「問題行動を起こす児童生徒は内面にさまざまな問題を抱えている。校内暴力にエスカレートするのを防ぐためにも、きめ細かな対応が欠かせない」と話している。(門戸隆彦) (2011.3.2)
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