福山市民病院、来春5人程度 分娩再開へ準備 福山市は来年度、医師不足の影響で産科を休診している市民病院の助産師を7年ぶりに5人程度採用する。2013年度の増床までに、4年間にわたって中止している分娩(ぶんべん)の受け入れを再開する態勢を整える。医師の確保も急いでいる。 助産師は7月に選考する。産科の再開までは研修を受けながら、看護師業務も担う。 市民病院は、岡山大(岡山市)が医師2人の派遣を中止したのに伴い、07年4月から産科を休診。現在は常勤医師1人で婦人科外来のみを切り盛りする。助産師は5人いるが看護師として働き、05年を最後に採用はない。 市はこれまで同大に派遣を働きかけたり、ホームページ(HP)で募集したりしているが、めどは立っていない。市民病院の下江正文事務部長は、救急対応が必要な産科の再開には「最低でも医師がもう1人いる。医師確保の取り組みを強める」と話している。 市民病院は13年度、病棟を増築。病床数を400床から506床に増やす。増加分には産科の10床も含まれている。福山市、府中市、神石高原町や医師会などでつくる福山・府中地域保健対策協議会は、増床までに産科医師を確保するよう求めている。(武内宏介) (2011.5.27)
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