06年度以降 東広島市 4園が開園 定員増 東広島市で希望する保育所に入れない待機児童が1日時点で12人となり、統計が残る合併翌年の2006年度以降で最も少なくなった。市が開設を支援した認定こども園など4園が同日開園し、定員が増えたため。入所希望者は年度末に向けて増加が予想され、市は保育士を増やすなどして対応する。 待機児童は、卒園で園児が入れ替わる4月が1年で最も少なく、年度末に向けて増える傾向にある。市によると、08年秋のリーマン・ショックに伴う不況で共働き世帯が増え、待機児童は09年4月に150人と前年同月の約3倍に増えた。10年4月も84人いた。 このため市は私立幼稚園2園に助成し、保育所機能も備えた認定こども園への移行を支援。建物が古くなった二つの市立保育所を3月で閉所し、新たに私立保育所を誘致した。別の保育所も含む計4園の開園などで、市内の保育所の総定員は145人増えて4220人となり、待機児童の減少につながった。 ただ今後、転入者による入所希望者の増加に加え、育児休業から復職する人の子どもも増える見通し。保育士が国の配置基準に達していないために、定員割れしている施設もあり、市保育課は「保育士の確保に努め、受け入れを進めていく」としている。(境信重) (2011.4.2)
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