中国新聞


ヘルメットを義務化
尾道の美木中 来月から安全徹底図る
生徒9割自転車通学 現在着用ゼロ


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着用が義務化されるヘルメットを試す生徒

 尾道市美ノ郷町の美木中が3月18日から、全校生徒の9割を超す自転車通学者にヘルメットの着用を義務化する。昨年6月に福山市内の小学3年女児がヘルメットのおかげで一命をとりとめた事故を参考に、安全徹底を図る。

 卒業式の翌日から実施する。ヘルメットは1個1700円。新入生は全額を自己負担する。使用期間が短い新3年生には800円、新2年生は500円を保護者でつくる育友会が補助する。

 同校はかつてヘルメットの着用を義務づけていた。指導に手が回らなくなったことなどを理由に、13年前から自主性に任せている。

 本年度は全199人のうち191人が自転車で通学しているが、ヘルメットを着用している生徒はいない。一方、本年度は自動車との接触や転倒など計4件の自転車事故が起きている。

 福山市の事故からヘルメットの大切さを再認識した岡求校長が義務化を呼び掛けた。岡校長は「学校が自転車通学を許可している以上、生徒の安全、命を守る必要がある」と話している。(山成耕太)

(2011.2.19)

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