来月から広島県のセンター 広島県は4月1日から、母子家庭等就業・自立支援センター(広島市中区富士見町)の相談対象に父子家庭を加える。国が8月から父子家庭にも児童扶養手当を支給するのに先行し、ひとり親家庭への支援を拡充する。(加納亜弥) 支援センターはこれまで、就業を希望する母子家庭の母親を主な相談対象にしてきたが、子どものしつけや進路、接し方に悩む父子家庭の父親の相談にも応じる。 さらに県は、行政の支援制度を知らないひとり親も多いとして、周知を進める協議会を設ける。ハローワークや母子自立支援員、社会福祉協議会などの参加を想定する。 県内のひとり親家庭は、母子家庭が1万7744世帯、父子家庭が2229世帯(2005年国勢調査)。00年に比べ、母子家庭は24・8%、父子家庭は8・2%増加した。 国は8月から、低所得の母子家庭に支給する児童扶養手当を、父子家庭にも支給する方針を決めている。 県は昨年11月、無作為に抽出したひとり親家庭にアンケートを実施し、約44%に当たる354世帯から回答を得た。母親の悩みは「家計」(53・3%)「仕事」(12・7%)が上位を占めた一方で、父親は「家計」(40・9%)に次いで「家事(子育て)」(18・2%)が多かった。 支援センターは、平日の午前9時〜午後5時にまず電話で相談を受け付ける。無料。Tel082(249)7149。 (2010.3.10)
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