基町小周辺で今月末から運用 住民に管理委託
子どもを犯罪から守ろうと、広島市中区基町の基町小周辺の通学路などで10日、「子ども見守りカメラ」の取り付け工事が始まった。警察庁が全国14都府県15地域に設置し、住民グループに管理を委託する初めての取り組み。2月末から運用を始める予定。 基町小では2008年8月に近くの本川で小学1年女児が水死する事故があったのを受け、昨年、住民たちがボランティア組織「カンナクラブ」をつくって、児童の見守り活動を続けている。 カメラは、同小周辺の通学路や公園のほか、本川両岸を見渡せるよう電柱や市営基町アパートの屋上などに計25台設置。設置予算は3800万円。カンナクラブが警察庁の委託を受け、ボランティアで管理・運営をする。 24時間作動し、同小内に設置する記録装置に1週間分の映像データを保存する。プライバシーに配慮し、記録したデータは緊急時や警察などから捜査目的による依頼がある場合のみに使用する。 カンナクラブの室田清代表(43)は「子どもの見守り活動は人的にカバーできない部分もあり助かる」と話す。同小も含めた小学校の統廃合問題が浮上する中、「住民がより結束を固めて子どもの安全に向け取り組みたい」としている。(鴻池尚) (2010.2.11)
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