山口県教委、小中校へ指針 山口県内で昨秋、発砲による殺人事件や生徒宅への不審者侵入などが相次いだのを受け、山口県教委は、緊急度別に登下校の方法を変えて児童や生徒の安全を守るためのガイドラインを作成した。市教委や学校から判断の難しさを訴える声が出たのを踏まえ、三段階で緊急時の対応の目安を示した。 ガイドラインは事件の内容、発生場所と学校との距離により、緊急性の高い順に三段階に区分。校区内で児童、生徒を巻き込んだ強盗致傷事件が起きた場合はレベル3、同じ市町内でナイフを所持した不審者情報があった場合はレベル1などとしている。 登下校での対応は、レベル3は学校や自宅で待機▽2は集団登下校▽1は通常の登下校―とする目安を示した。集団下校は「高学年の下校に合わせる」と具体的に指示。終業の早い低学年に合わせる実態が多いものの、保護者から「急な帰宅だと親の対応が遅れ、一人になる時間が多くなる」との意見を受け見直した。 県内では事件が発生時の登下校で判断を迷う学校が出たため、県教委が検討を重ねていた。今月中にすべての小中学校に通知する。(高橋清子) (2008.2.6)
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