市教委、研修や悩み相談強化 東広島市の市立中2年男子生徒=当時(14)=が昨年10月に自殺した問題で、市教委は18日、再発防止計画を発表した。子どもへの理解を深める研修を開き、悩み相談の体制も充実させる。市議会文教厚生委員会で説明した。 「トライアングルプラン」と名付けた計画によると、研修では教諭が児童心理や精神医学の基礎知識を教わり、子どもの苦しみに気付けるよう洞察力も磨く。部活動の顧問も指導法を学ぶ。 子どもの悩みに耳を傾け、問題に応じた支援ができる「心のサポーター」が全校を回る。発達段階に応じた指導を研究する教育研究実践校も指定する。 委員からは「指導の問題点が十分に検証されておらず、一般的な内容に終始している」などの厳しい声が上がった。木村清教育長は「まず実践に移し、これからご意見もいただきたい」と応じた。 この問題については市教委が外部委員からなる委員会に調査を委嘱。調査委は今月、教諭による指導と自殺との関連を認める報告書を提出した。 木村教育長は「報告書を踏まえて作った。できることはすぐ始める」と説明。一部の研修費などは今冬の市議会に補正予算案を提案する。人員配置を伴う計画は来年度からスタートする。(新谷枝里子) (2013.9.19)
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